野田玉川鉱山
岩手県九戸郡野田村玉川5-104-13
変成層状マンガン鉱床
野田玉川鉱山は明治38年頃、久慈の兼田良人により採掘されたのが始まりとされ、マンガンの総生産量約60万トン平均品位33.5%で
坑道の総延長は約28Kmにも及ぶ。
昭和62年より坑内観光「マリンローズパーク野田玉川」として坑内の一部を一般公開している。
坑内では採掘跡や採掘作業の再現や坑内諸設備など見学でき、鉱石標本や宝石鉱物の展示もあります。
現在、奥の坑道よりバラ輝石の採掘及びマリンローズの加工販売と坑内観光を行っている現役の鉱山である。
- 産出鉱物
- マンガン鉱物(パイロクロイト・ハウスマン・テフロ・ロードナイト・菱マンガン・ブラウン・閃マンガン)など
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マリンローズパーク野田玉川入口
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山神社 | 広場側の坑口 |
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バッテリーロコ | シュリンケージ採掘 |
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第一立坑跡 | 巻室、立坑ウインチ |
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1号コンプレッサー100馬力 3号機まで展示 | 坑内休憩所跡 現在は鉱物展示室 |
- ★野田玉川鉱山の沿革
- 明治38年頃
- 兼田良人により採鉱された。
- 昭和3年
- 玉川満俺株式会社が試掘権を設定経営した、その後に林広吉が継承した。
- 昭和8年
- 休山。
- 昭和11年〜
- 杉林黒鉛満俺株式会社の経営となる。
- 昭和15年〜
- 岩代孝三郎の経営となる。
- 昭和17年12月
- 帝国鉱業株式会社が買収。
- 昭和25年4月
- 新鉱業開発株式会社に移り全力探鉱を開始する。
- 昭和26年
- 探鉱の結果ミサゴ下部鉱体を発見。
- 昭和27年
- 深部開発のため斜坑を掘り下げ。
- 昭和30年〜33年
- 第一立坑を掘り下げ下1番坑(-330m)まで開発。
- 昭和35年
- 選鉱場を新設し月産粗鉱4,000トン体制となる。
- 昭和38年
- 第2立坑開発に着手。
- 昭和41年
- 第2立坑完成下13番坑(-390m)まで開発。
- 昭和41年4月
- 昭和鉱業株式会社の経営となる。
- 昭和43年12月
- 第2斜坑に着手、下14番坑(-420m)まで採掘。
- 昭和46年2月
- 市況低迷、経営悪化により会社更生法の適用を受ける。
- 昭和47年8月
- 新会社「野田玉川鉱発株式会社」を設立。
- 昭和47年11月
- 休山。
- 昭和48年1月〜
- 再開したが断続的な経営を続ける。
- 昭和60年8月
- 北星鉱業株式会社の経営となり操業。
- 昭和61年
- 坑道の一部1500mを観光坑道に開発。
- 昭和62年〜
- 「マリンローズパーク野田玉川」として一般公開、バラ輝石の採掘マリンローズ加工販売。
- ★マリンローズパーク野田玉川
- 〒028-8202 岩手県九戸郡野田村大字玉川5−104−13
- TEL:0194-78-2138
- 営業時間:午前9時〜午後5時、但し11月〜3月は午後4時まで
- 休業日:毎週火曜日 年末年始12月29日〜1月5日
マリンローズパーク野田玉川料金(2002年現在)
区 分 | 個 人 |
団体30名以上 |
大人 | 1,000円 |
850円 |
高大学生 | 750円 |
600円 |
小中学生 | 500円 |
350円 |
観光坑道は1.5Kmあるので入坑前に坑口左側のトイレで用をたして入坑するのが良いだろう
坑道入口(券売所)にはマリンローズショールームがあり原石や加工したアクセサリーなど販売している
坑道内には日本での鉱山で行われていた多様の支保のやり方が解りやすく説明されている
観光坑道内の展示物は、他でなかなか見れない展示物が多くあり中でも巨大緑柱石(ベリル)や
巨大なリシア電気石(トルマリン)、一トンものメノウの原石などは見ごたえがある
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